debug_zval_dump
(PHP 4 >= 4.2.0, PHP 5, PHP 7)
debug_zval_dump — 内部的な Zend の値を表す文字列をダンプする
パラメータ
-
variable -
評価される変数
返り値
値を返しません。
例
例1 debug_zval_dump() の例
<?php
$var1 = 'Hello World';
$var2 = '';
$var2 =& $var1;
debug_zval_dump(&$var1);
?>
上の例の出力は以下となります。
&string(11) "Hello World" refcount(3)
注意: refcount に注意
この関数によって返される refcount の値は、 特定の状況下では自明ではありません。例えば、とある開発者は上記の例で refcount は 2 を示すと予想したかも知れません。 実際に debug_zval_dump() がコールされるとき、 3 番目の参照が生成されます。
この動作は、変数が debug_zval_dump() に参照渡しされない場合、よりその度合いを増します。 例えば、上記の例を僅かに修正したバージョンを考えてみます。
<?php
$var1 = 'Hello World';
$var2 = '';
$var2 =& $var1;
debug_zval_dump($var1); // この時、参照で渡されない
?>上の例の出力は以下となります。
string(11) "Hello World" refcount(1)なぜ refcount(1) でしょうか? なぜなら関数がコールされるとき、 $var1 のコピーが作成されるためです。
この関数は、refcount が 1 の変数が渡される (コピーもしくは値渡し) とき、より まぎらわしくなります。
<?php
$var1 = 'Hello World';
debug_zval_dump($var1);
?>上の例の出力は以下となります。
string(11) "Hello World" refcount(2)ここで refcount の 2 は自明ではありません。特に上記の例を考える場合はそうです。 では、何が起こっているのでしょうか ?
debug_zval_dump() の引数として使用される前の $var1 のように、 変数に単一の参照がある場合、PHP のエンジンは関数に渡される方法を最適化します。 内部的に、PHP は $var1 を参照のように扱います (この関数のスコープによって refcount が増加されます)。 ただし、渡された参照がたまたま書き込まれる場合は注意が必要です。 書き込みの時点でのみコピーが作成されます。これは "copy on write" として知られます。
そのため、もし debug_zval_dump() がたまたま その単一の(および、そうではない)パラメータに書き込みをおこなった場合、コピーが作成されます。 その時までパラメータは参照のままであるため、関数呼び出しのスコープによって refcount が 2 にインクリメントされる原因になります。
参考
- var_dump() - 変数に関する情報をダンプする
- debug_backtrace() - バックトレースを生成する
- リファレンスの説明
- » リファレンスの説明 (Derick Rethans による)