preg_split
(PHP 4, PHP 5, PHP 7)
preg_split — 正規表現で文字列を分割する
説明
$pattern
, string $subject
[, int $limit = -1
[, int $flags = 0
]] ) : array指定した文字列を、正規表現で分割します。
パラメータ
-
pattern -
検索するパターンを表す文字列。
-
subject -
入力文字列。
-
limit -
これを指定した場合、最大
limit個の部分文字列を返します。 残りの文字列は、最後の部分文字列に含めて返されます。limitが -1 あるいは 0 の場合は「制限が無い」ことを意味します。 制限を指定せずにflagsパラメータを指定したい場合などにNULLを使用します。 -
flags -
flagsは、次のフラグを組み合わせたものとする (ビット和演算子 | で組み合わせる)ことが可能です。-
PREG_SPLIT_NO_EMPTY - このフラグを設定すると、空文字列でないものだけが preg_split() により返されます。
-
PREG_SPLIT_DELIM_CAPTURE - このフラグを設定すると、文字列分割用のパターン中の カッコによるサブパターンでキャプチャされた値も同時に返されます。
-
PREG_SPLIT_OFFSET_CAPTURE -
このフラグを設定した場合、各マッチに対応する文字列のオフセットも返されます。 これにより、返り値は配列となり、配列の要素 0 はマッチした文字列、 要素 1 は
subjectにおけるマッチした文字列のオフセット値となることに 注意してください。
-
返り値
pattern にマッチした境界で分割した
subject の部分文字列の配列を返します。失敗した場合に FALSE を返します。
例
例1 preg_split() の例 : 検索文字列のある部分を取得
<?php
// カンマまたは " ", \r, \t, \n , \f などの空白文字で句を分割する。
$keywords = preg_split("/[\s,]+/", "hypertext language, programming");
print_r($keywords);
?>
上の例の出力は以下となります。
Array
(
[0] => hypertext
[1] => language
[2] => programming
)
例2 文字列を文字要素に分割
<?php
$str = 'string';
$chars = preg_split('//', $str, -1, PREG_SPLIT_NO_EMPTY);
print_r($chars);
?>
上の例の出力は以下となります。
Array
(
[0] => s
[1] => t
[2] => r
[3] => i
[4] => n
[5] => g
)
例3 文字列をマッチするものとそのオフセットに分割
<?php
$str = 'hypertext language programming';
$chars = preg_split('/ /', $str, -1, PREG_SPLIT_OFFSET_CAPTURE);
print_r($chars);
?>
上の例の出力は以下となります。
Array
(
[0] => Array
(
[0] => hypertext
[1] => 0
)
[1] => Array
(
[0] => language
[1] => 10
)
[2] => Array
(
[0] => programming
[1] => 19
)
)
注意
正規表現の威力を必要としないのなら、より高速な (機能はシンプルですが) 代替関数として explode() あるいは str_split() のような選択肢があります。
マッチングに失敗した場合は、要素が一つだけの配列を返します。その要素の内容は、入力文字列そのままになります。
参考
- PCRE のパターン
- preg_quote() - 正規表現文字をクオートする
- implode() - 配列要素を文字列により連結する
- preg_match() - 正規表現によるマッチングを行う
- preg_match_all() - 繰り返し正規表現検索を行う
- preg_replace() - 正規表現検索および置換を行う
- preg_last_error() - 直近の PCRE 正規表現処理のエラーコードを返す