parse_url
(PHP 4, PHP 5)
parse_url — URL を解釈し、その構成要素を返す
説明
この関数は、URL の様々な構成要素のうち特定できるものに関して 連想配列にして返します。
この関数は、指定された URL が有効かどうかを調べるためのもの ではなく、単に URL を上で示した 要素に分解するだけのものです。不完全な URL であっても受け入れられますし、 そのような場合でも parse_url() は可能な限り 正しく解析しようとします。
パラメータ
-
url -
パースする URL。無効な文字は _ に置換されます。
-
component -
PHP_URL_SCHEME、PHP_URL_HOST、PHP_URL_PORT、PHP_URL_USER、PHP_URL_PASS、PHP_URL_PATH、PHP_URL_QUERYあるいはPHP_URL_FRAGMENTのうちのいずれかを指定し、 特定の URL コンポーネントのみを文字列 (PHP_URL_PORTを指定した場合だけは整数値) で取得するようにします。
返り値
完全におかしな形式の URL については、 parse_url() は
FALSE を返します。
component を省略した場合は、連想配列を返します。
連想配列の中には少なくともひとつの要素が含まれます。
この配列に含まれる可能性のある要素は次のとおりです。
- scheme - 例: http
- host
- port
- user
- pass
- path
- query - クエスチョンマーク ? 以降
- fragment - ハッシュマーク # 以降
component が指定されている場合、
parse_url() は配列ではなく文字列
(PHP_URL_PORT の場合は整数値) を返します。
要求したコンポーネントが指定した URL の中にない場合は
NULL を返します。
変更履歴
| バージョン | 説明 |
|---|---|
| 5.4.7 | host の認識方法を修正し、 scheme を省略してコンポーネント区切りから始まる場合にも対応するようになりました。 |
| 5.3.3 |
URL のパースに失敗したときに
E_WARNING を発生させないようになりました。
|
| 5.1.2 | パラメータ component が追加されました。 |
例
例1 parse_url() の例
<?php
$url = 'http://username:password@hostname/path?arg=value#anchor';
print_r(parse_url($url));
echo parse_url($url, PHP_URL_PATH);
?>
上の例の出力は以下となります。
Array
(
[scheme] => http
[host] => hostname
[user] => username
[pass] => password
[path] => /path
[query] => arg=value
[fragment] => anchor
)
/path
例2 parse_url() でスキームを省略した例
<?php
$url = '//www.example.com/path?googleguy=googley';
// 5.4.7 より前のバージョンでは、パスを "//www.example.com/path" のように表示していました
var_dump(parse_url($url));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(3) {
["host"]=>
string(15) "www.example.com"
["path"]=>
string(5) "/path"
["query"]=>
string(17) "googleguy=googley"
}
注意
注意:
この関数は相対 URL では動作しません。
注意:
parse_url() は URL をパースするための関数であり、 URI をパースするものではありません。しかし、PHP の後方互換性を満たすため、 例外として file:// スキームについては 3 重スラッシュ(file:///...) が認められています。他のスキームにおいては、これは無効な形式となります。
参考
- pathinfo() - ファイルパスに関する情報を返す
- parse_str() - 文字列を処理し、変数に代入する
- http_build_query() - URL エンコードされたクエリ文字列を生成する
- http_build_url() - URL を組み立てる
- dirname() - 親ディレクトリのパスを返す
- basename() - パスの最後にある名前の部分を返す
- » RFC 3986