
HDRの素材用として、PowerShotS100のJPGとRAWを比較してみましたので、興味ある方はご覧下さい。JPG+RAWの設定にして撮影したものを、Photoshop の Camera RAW にて現像(パラメータはデフォルト)したものと比較しています。
■色収差

ワイド端で撮った写真の端っこのほうを等倍で切り出しています。RAWはカラーフリンジがかなり出ていますが、JPGでは綺麗に修正されています。
■ノイズリダクション&シャープネス

ノイズリダクション標準の素材です。この素材ではいい感じに引き締まってると思いますが、葉っぱなどの周りに黒く縁取ったような、少しシャープネスがキツいと感じる場合もありました。ただ、明るい部分はうまく調整されていて、すばらしい効果を出していると思います。
■歪曲収差

歪曲収差はだいぶ補正されているっぽいです。Photoshop + Camera RAW でも補正してくれますが、Photomatix で処理させた場合は補正してくれません。この場合は、Photoshop のレンズ補正をかけることになります。
■暗部ディティール&ノイズリダクション

■まとめ
DIGIC5が結構な仕事をしているようでJPGを素材にしたほうが楽なようです。RAW の利点としては2つ、ダイナミックレンジの広さと、トーンの滑らかさです。ダイナミックレンジの広さについては、ギリギリまで利用してJPGを出しているらしく、利点は得られません。なのでもう一つの、トーンの滑らかさをどう考えるか、になると思います。いくつか処理してみた感じでは、色収差や歪曲収差を補正する手間をかけてまで、取りたい利点ではないように思いました。連射速度も稼げますし、普段は JPG 撮りで行こうと思います。
最後に、RAW と JPG でトーンの滑らかさにどれほど違いがあるか、グラフを示しておきます。空の白飛び付近の輝度変化です。上がRAW、下がJPGです。


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