VMware vSphere Hypervisor を構成する製品のひとつで、ハイパーバイザ型の仮想化ソフトウェアが、今回紹介する VMware ESXi です。 Microsoft Hyper-V に対抗して無償ライセンスがあり、VMware-Server を愛用していた私にはぴったりです。 この記事は、サーバー構築のメモであり、詳しい情報は他所に譲ります。
ダウンロード
まず、ダウンロードですが VMware の製品群が分かりにくいのですが、執筆時点ではここからダウンロードできます。 なお、ダウンロードにはユーザー登録が必要です。 VMware ESXi はハイパーバイザ型なため、ホスト OS は不要です。 そのため、ネットワークアダプタなどデバイス関係でインストールできない場合があります。 メーカー側で対応したサーバー製品がありますが、そんなお金は無いので、普通の PC を用います。
インストール
ダウンロードできるファイルは ISO なので、CD-ROM に焼いてインストールメディアを作成します。 ここで CD-ROM からブートできませんでした。 試した PC の ASRock UEFI(昔で言う BIOS)での設定が必要でした。
- CD-ROM からブートできない場合
Security: Secure Boot -> disable - インストール後 HDD からブートできない場合
Boot : CSM(Compatibility Support Module) -> Enabled
インストール
インストーラが起動して、規約の確認、キーボードレイアウト、root パスワードなど、ドゥンドゥン進めましょう。 ただし、CPU が Intel i7-4770K だと、"Initializing IOV" のところでフリーズしてしまいます。 この場合、起動オプションを下記のように追加すれば OK です。
- 起動直後に Shift + O を押します
- [SPACE] noIOMMU と入力して続行します
ネットワーク・アダプタ
対応していないネットワーク・アダプタだと、インストールを完了することができません。 PC のスペックなどを確認して、ネットで検索すると ESXi 用のものが見つかるかも知れません。 見つかれば、ESXi-Customizer というツールで、インストーラのドライバを差し替えてリトライします。 見つからない場合は、諦めて Intel 製のサポート認定済みのものを買ってきましょう。
インストール後の設定
基本設定はサーバー上のテキストベースのメニューで、一昔前の BIOS のような操作でできます。 基本設定の後は、vSphere Client をインストールしてリモートで行います。 インストールしたサーバーに http で接続すれば、ダウンロードのリンクがあります。
その他のメモ
- CPU が Intel i7-4770K の人は、サーバー起動時に同じようにフリーズします。その場合、/bootbank/boot.cfg の kernelopt ディレクティブの後ろに noIOMMU を追加します。
- VMware-Server などの VM は、VMware vCenter Converter Standalone Client を使って変換できます。しかし、仮想マシンのバージョンが 10 となり、vSphere Client では設定できなくなります。バージョンのダウングレードについては別記事にします。
