USB メモリにセットアップすれば、サーバーをディスクレスにでき、環境のバックアップも簡単に行えます。
ハイパーバイザの容量が 150MB 程度しかないため、数百円で特売されているような USB メモリで十分です。
ただ、USB メモリが飛び出していると破損させてしまう心配があるので、RUF3-PS8G-BK のような出っ張らないタイプの製品がお勧めです。
または、マザーボードから USB ポートを筐体内に出して USB メモリを内臓してしまう、というのもアリかなと思います。
セットアップの手順
セットアップ対象の USB メモリ自身に、インストーラを作成できるため、光学メディアなどが無くても大丈夫です。 用意した ISO イメージは UNetbootin というツールで USB メモリに書き込みます。 ただ、今のバージョンではセットアップ途中でのドライバ追加はできないので、必要であれば ESXi-Customizer というツールで ISO に書き込んでおく必要があります。 基本的には、ネットワークインターフェイス(Intel 製が無難)に気を付けて、予め CPU の VT 関係の設定を UFIF(BIOS)で有効にしておけば良いです。
USB メモリのバックアップ
セットアップが終わった時点で、USB メモリをバックアップしておくと、トラブルのとき安心です。 バックアップには DD というディスクイメージをコピーできるツールを使います。 Windows 用には DD for Windows というツールがありますが、これで作った複製では起動しませんでした(BANK6: not a VMware boot bank, No hypervisor found となってしまう)。 動いた報告もありますが、無難に Linux の DD コマンドを使いましょう。 手元に適当な Linux が無い場合は、Ubuntu などの LiveCD で起動すれば良いでしょう。 具体的な手順は下記の通りです。
- USB メモリを刺す
- dmsg コマンドでデバイス名を取得(直前に認識した USB デバイスの情報の中で sdc などの名前で確認します)
- DD コマンドでとりあえずファイルにダンプします
dd if=/dev/sdc of=esxi.img - 同容量 or それ以上の USB メモリに差し替えます
- もう一度 dmsg でデバイス名を確認しておきます
- DD コマンドでリストアします
dd if=esxi.img of=/dev/sdc
USB メモリは、読み込みは割と速くても書き込みが遅いので、気長に待ちましょう。
追記
後にアクセス速度、安定性、耐久性などの面から、小容量の SSD のほうが適していると考えを改めました。 価格的にも 32GB 程度なら、Transcend や Sandisk 製でも 4,000 円程度で買えます。 少し大容量にして、高速なデータストアと共存させても良いですが、この値段なら分けておくのが良いと思います。