2016年2月16日 : してログ

これは、VMware ESXi 6.0 についての私的メモです。 VMware のサイトでは、なかなか目的のページに行くことができないことが多かったり、バージョンの Update 1 とビルド番号が分かり難かったり、メモしておかないと分からなくなるので。

必要ファイルへのリンク
VMware vSphere Hypervisor 6.0 (ESXi)
正式名称が違うので戸惑いますが、これが ESXi になります。私が試したときは、6.0u1 が英語サイトにしか無かったのですが、現在は日本語サイトのほうにもあるようです。ダウンロードする場合は、ISO イメージと共に、vSphere Client とライセンスキーも忘れずに取得しておきましょう。なお、後述の PowerCLI + ESXi-Customizer-PS を使うとこれより最新のものをダウンロード(6.0 としてダウンロードしますが update 1 より新しいものです)できるようです。
VMware vSphere PowerCLI 6.0 Release 3
PoworShell 用コマンドラインツールです。インストール後の実行には、管理者としての実行が必要です。
VMware vSphere CLI 6.0
従来のコマンドラインツールです。
最新のパッチファイルのありか
手動でのアップデートになります。
V-Front Online Depot for VMware ESXi
未サポートのネットワークドライバやツールがあるサイトです。
UNetbootin
ISOイメージから Live USB を作成するツールです。USBメモリーからブートしてインストールさせたいときに使用します。
インストール前のあれこれ
今のところのベスト構成
ESXi 本体をローカルの SSD(小容量で良い)にインストールし、ゲスト OS は iSCSI にするのが良いと思われる。
カスタム ISO の作成
以前は ESXi-Customizer というツールで作成していましたが、今は ESXi-Customizer-PS という PowerShell のスクリプトを使って、最新の ESXi イメージファイルとドライバの追加ファイルをネットからダウンロードして ISO を構成するようになっています。従って、ESXi の ISO イメージもダウンロードする必要はありません。具体的に用意するものは、vSphere PowerCLI と ESXi-Customizer-PS で良いはず、なのだが今のところうまく行っていません。とりあえず、旧ツールを使っても作成可能なのでダメならそれで(でも旧ツールは Windows10 で動かないんだけど…)行こう。恐らく最新版で何か変わったのだろう。
Intel i7-4770K だと"Initializing IOV"でフリーズしてしまう
起動オプションに「noIOMMU」を加える。インストールメニューで[TAB]を押す、起動時なら Shift + O、恒久化したい場合は、(SSH で接続して)/bootbank/boot.cfg の kernelopt に加える。
The system has found a problem on your machine and cannot continue. Chipset initialization failed.
この環境に限り ESXi6.0u1 だとインストールできる(update 1 じゃないとだめ)。
HARDWARE_VIRTUALIZATION WORNING: Hardware Virtualization is not feature of the CPU, or is not enabled in the BIOS
Intel VT-x などが搭載されていても出る場合は、UEFI で無効になっているので有効にする。
インストール後のあれこれ
ライセンスキーの入力
vSphere Client から「対象ホスト>構成>ライセンス機能>(右上の)編集…」で設定できる。
SSH を有効にする
vSphere Client から「対象ホスト>構成>セキュリティ プロファイル>(右上の)プロパティ>SSH」で設定できる。
ホストはパススルー構成をサポートしていません
Intel VT-d が UEFI などで無効化されているので有効化する。なお、i7-4770K などは VT-d を利用できないので、CPU の選定は慎重に行うべき。
サーバ「vsphereclient.vmware.com」から、必要なクライアントサポートファイルを取得できません。
ESXi サーバーと vSphere Client のバージョンが違っている場合に表示され、ログインができない。サーバーより高いバージョンを使えば良さそうだが、その場合でもサポートファイルとやらを取得できた試しが無く、必ずバージョンを合わせた vSphere Client を用意する必要がある。
仮想マシンのクローンやデータストアのお引越し
ESXi では簡単にクローンなどが出来ない。いくつか方法はあるが、vmkfstools コマンドで行ったほうが良い。vSphere Client のデータストア参照でコピー&ペーストや、VMware vCenter Converter でも作業できるが致命的に遅い。 また、シン・プロビジョニング(仮想容量)のディスクイメージが、シック・プロビジョニング(実用量)なってしまう。

diskpart コマンドでディスク選択を誤って 2TB のデータディスクのパーテーションをすべて削除してしまいました。 操作ミスに気付いて、頭が真っ白になってしまい、フリーズすること約1分。 我に返って何が消えたのか考え出すと、とても諦めることができません。 と言う訳で、パーテーションの復元を試してみることにしました。

まず、パーテーションを削除しただけなので、データはすべて残っているはずです。 そして、今はシステムから切り離されているので、上書きされる心配も考えなくていいと思います。 ひとまず、データは安全だと考えていいと思います。

データ復元ツールで、まず思い浮かぶのは誤って削除してしまったファイルを復元するタイプのものです。 手持ちのツールをいくつか試してみると、やはりデータは保持されています。 ただ、容量が容量なだけにスキャンするにも、ファイルを退避するにも超大な時間が掛かります。 できれば、パーテーションテーブルだけを復元し、中身はそのままという形にしたいのでググります。

PartitionRecovery

http://tokiwa.qee.jp/download/PartitionRecovery/PartitionRecovery.html

こちらのツールでは、復元可能と表示されるものの、復元を行うと「ブートセクタが見つかりませんでした」と出てしまいました。 残念ながら諦めてください、ということのようです。

EaseUS Partition Master (Free)

https://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html

こちらは有料ツールですが、背に腹は替えられないということで試してみました。 最初インストールした試用版は、削除したパーテーションは見つけられるものの、いざ復元しようとすると「これは試用版なため…」と無理そうです。 まあ、値段的には5,000円くらいだし買っても良かったんですが、説明を読むと家庭での利用は無料だと書いてあるみたいなので、もう少し調べてみました。 すると、トライアル版ではなくフリー版というのがあるのを発見、さっそくダウンロードしてみました。

結果、あっという間に復元完了で、元どおりすべてのデータを復元することができました。 諦めないで良かったと、心底思いました。 皆様も、diskpart の操作はくれぐれも慎重に行いましょう。