III. サーバの管理
ここでは、PostgreSQLデータベース管理者にとって関心のある事項を扱います。 これには、ソフトウェアのインストール、サーバの設定や構成、ユーザやデータベースの管理、および保守作業が含まれます。 PostgreSQLサーバを個人的に使用している場合もそうですが、特に業務で使用している場合は、ここで扱う事項に精通している必要があります。
ここに記載された情報は、大体において新規ユーザが読み進めるべき順番に並べられています。 ただ、章ごとに内容が独立していますので、必要に応じて個々の章を読むこともできます。 ここでの情報は、項目単位で限定して説明されています。 特定のコマンドについて完全な説明を知りたい場合は、パートVIを参照してください。
最初の数章は、これからサーバを構築する新規ユーザにも読めるように、前提知識がなくても理解できるようになっています。 残りの部分では調整や管理について記されていますが、これについては読者がPostgreSQLデータベースシステムの一般的な使用について理解していることを前提としています。 詳細な情報についてはパートIやパートIIを参照することをお勧めします。
- 目次
- 15章インストール手順
- 15.1. 簡易版
- 15.2. 必要条件
- 15.3. ソースの入手
- 15.4. アップグレード
- 15.5. インストール手順
- 15.6. インストール後の設定作業
- 15.7. サポートされるプラットフォーム
- 16章Windowsにおけるインストール
- 17章オペレーティングシステムの環境
- 17.1. PostgreSQLユーザアカウント
- 17.2. データベースクラスタの作成
- 17.3. データベースサーバの起動
- 17.4. カーネルリソースの管理
- 17.5. サーバのシャットダウン
- 17.6. サーバのなりすましの防止
- 17.7. 暗号化オプション
- 17.8. SSLによる安全なTCP/IP接続
- 17.9. SSHトンネルを使った安全なTCP/IP接続
- 18章サーバの構成
- 18.1. パラメータの設定
- 18.2. ファイルの場所
- 18.3. 接続と認証
- 18.4. 資源の消費
- 18.5. ログ先行書き込み(WAL)
- 18.6. 問い合わせ計画
- 18.7. エラー報告とログ取得
- 18.8. 実行時統計情報
- 18.9. 自動Vacuum
- 18.10. クライアント接続デフォルト
- 18.11. ロック管理
- 18.12. バージョンとプラットフォーム互換性
- 18.13. 設定済みのオプション
- 18.14. 独自のオプション
- 18.15. 開発者向けのオプション
- 18.16. 短いオプション
- 19章データベースロールと権限
- 20章データベース管理
- 21章クライアント認証
- 21.1. pg_hba.confファイル
- 21.2. 認証方式
- 21.3. 認証における問題点
- 22章多言語対応
- 23章定常的なデータベース保守作業
- 23.1. 定常的なバキューム作業
- 23.2. 定常的なインデックスの再作成
- 23.3. ログファイルの保守
- 24章バックアップとリストア
- 24.1. SQLによるダンプ
- 24.2. ファイルシステムレベルのバックアップ
- 24.3. 継続的アーカイブとポイントインタイムリカバリ(PITR)
- 24.4. 高可用性のためのウォームスタンバイ
- 24.5. リリース間の移行
- 25章高可用性、負荷分散およびレプリケーション
- 26章データベース活動状況の監視
- 26.1. 標準的なUnixツール
- 26.2. 統計情報コレクタ
- 26.3. ロックの表示
- 26.4. 動的追跡
- 27章ディスク使用量の監視
- 27.1. ディスク使用量の決定
- 27.2. ディスク容量不足による問題
- 28章信頼性とログ先行書き込み
- 28.1. 信頼性
- 28.2. ログ先行書き込み(WAL)
- 28.3. 非同期コミット
- 28.4. WALの設定
- 28.5. WALの内部
- 29章リグレッションテスト
- 29.1. テストの実行
- 29.2. テストの評価
- 29.3. 各種の比較用ファイル