[HDR実験] EOS kiss x4用改造ファームウェア(Magic Lantern)を試す : してログ

[HDR実験] EOS kiss x4用改造ファームウェア(Magic Lantern)を試す

201114
ここに書いてある内容を試すときは、自己責任でお願いします!

Magic Lantern は、EOS kiss x4 用の非公式ファームウェアで、標準には無い機能を拡張してくれます。いろいろと機能はあるようですが、HDRに嬉しい機能としてAEBの機能拡張がありますので、今回はその辺しかレポートしません。

まず動作イメージです。
純正ファームウェアの変更と、SDカードのブートセクタの書き換えで、SDカードからブートできるようにしているようです。このため、Magic Lantern を書き込んだSDカードと、何も書き込んでないSDカードを使い分けることができ、オリジナルの動作環境を残しておくことができます。

なお、Magic Lantern はまだ開発初期段階にあるようなので、そのつもりで試す必要があります。

このファームウェアの情報は、明るいビジョンさんのブログのこの記事で知ることができました。
ありがとうございます。

<必要ファイル>

↓下記ページで必要ファイルは揃うと思います
http://magiclantern.wikia.com/wiki/550d_install

・magiclantern-0.2.0.rc1.550d.fw109.zip
・EOScard.exe

<インストール方法>

※具体的な方法は前述のサイトに動画がありますので、一度見てからチャレンジしてみてください。

1. 純正ファームウェア1.0.9未満は、まずアップデートします
2. カメラでSDカードを初期化(物理フォーマット)します
3. magiclantern-0.2.0.rc1.550d.fw109.zip を解凍します
4. magiclantern.fir をSDカードにコピーします
5. SDカードをカメラにセットして、ファームウェアアップデートを行います
   (何やら英語が出てくるはずです)
6. SDカードをPCにセットし、EOScard.exe を実行します
7. SDカードを選んで、EOS_DEVELOPとBOOTDISKにチェックを入れ、SAVEを押します
8. SDカード上の magiclantern.fir は不要なので削除します
9. autoexec.bin、magic.cfg、bmpファイルをSDカードにコピーします
10. SDカードをカメラにセットし電源を入れます
   (何やら英語が出てくればOK)
11.削除ボタン(ゴミ箱)がMagic Lanternのメニュー呼び出しになっています

<拡張AEBの使い方>

なんと撮影枚数が3、5、7、9、13、ステップ数が0.5刻みで0.5〜4まで設定できるようになります!

1. 削除ボタン(ゴミ箱)を押してMLのメニューを出します
2. 右ボタンで、Brackを選択します
3. AE Count で撮影枚数、AE Step で各コマ間のステップ数を設定します
4. Test bracket の所でSETボタンを押せば、撮影開始します

通常のAEBと違って、撮影間隔が1秒弱くらいあり遅いので、手持ちだとちょっと辛い撮影時間になります。また、SETボタンで撮影開始なので、最初のショットのブレが気になります。数秒後に撮影開始などができればいいと思うのですが、次のアップデートに期待ですね。

<インターバル撮影>

Time lapse 撮影や、天体写真などで活躍してくれそうな機能です。これがあれば、サードパーティのリモートスイッチや、改造品を購入しなくても本体だけで対応可能になります。

1. 削除ボタン(ゴミ箱)を押してMLのメニューを出します
2. 右ボタンで、Shootを選択します
3. Interval Time で撮影間隔を指定します
4. Intervalometer で撮影開始です
5. 終了するときは、再生ボタンを押します

他に、LCD RemoteShot というのがありますが、これを起動するとファインダーの下のセンサーに手をかざすだけで、撮影ができるみたいです。


と言う訳で、簡単なレポートでした。
まだ、実用はしていませんが、拡張AEBの撮影間隔が遅いのがちょっとガッカリでした。手持ちの場合は、標準のAEBで3連射した方が、失敗しないと思います。というかこれで手持ちは絶対無理。三脚必須ですね。
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です
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