2012年6月 : してログ


HDRの素材用として、PowerShotS100のJPGとRAWを比較してみましたので、興味ある方はご覧下さい。JPG+RAWの設定にして撮影したものを、Photoshop の Camera RAW にて現像(パラメータはデフォルト)したものと比較しています。

■色収差

ワイド端で撮った写真の端っこのほうを等倍で切り出しています。RAWはカラーフリンジがかなり出ていますが、JPGでは綺麗に修正されています。

■ノイズリダクション&シャープネス

ノイズリダクション標準の素材です。この素材ではいい感じに引き締まってると思いますが、葉っぱなどの周りに黒く縁取ったような、少しシャープネスがキツいと感じる場合もありました。ただ、明るい部分はうまく調整されていて、すばらしい効果を出していると思います。

■歪曲収差

歪曲収差はだいぶ補正されているっぽいです。Photoshop + Camera RAW でも補正してくれますが、Photomatix で処理させた場合は補正してくれません。この場合は、Photoshop のレンズ補正をかけることになります。

■暗部ディティール&ノイズリダクション

違いが分かるように暗部を少し持ち上げています。ノイズリダクションの影響でディティールが溶けた感じになっています。HDRの仕上げ処理でも、ノイズリダクションを若干強めに掛け、アンシャープマスクで引き締めるという手順を踏みますが、そのシャープネスがうまく掛かってない感じです。また、RAW の持っているダイナミックレンジは、そのまま JPG に反映されているように思います。言い換えれば、センサーの性能ギリギリまで使っていて、余裕が無い感じです。

■まとめ
DIGIC5が結構な仕事をしているようでJPGを素材にしたほうが楽なようです。RAW の利点としては2つ、ダイナミックレンジの広さと、トーンの滑らかさです。ダイナミックレンジの広さについては、ギリギリまで利用してJPGを出しているらしく、利点は得られません。なのでもう一つの、トーンの滑らかさをどう考えるか、になると思います。いくつか処理してみた感じでは、色収差や歪曲収差を補正する手間をかけてまで、取りたい利点ではないように思いました。連射速度も稼げますし、普段は JPG 撮りで行こうと思います。

最後に、RAW と JPG でトーンの滑らかさにどれほど違いがあるか、グラフを示しておきます。空の白飛び付近の輝度変化です。上がRAW、下がJPGです。



こちらもどうぞ
PowerShotS100レビュー(1)

6/10 新潟市中央区 天寿園
Canon PowerShot S100
HDR JPG×3→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #建物
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

佐渡汽船のネーミングセンスはあまり好きでは無いが(かつてあったファルコン号は、ネバーエンディングストーリーを身内が好きだったから、だとか)、現在の「ぎんが」「すいせい」「つばさ」のジェットフォイルは好き。○ッピーとか、なんとかn世とか言うのは勘弁願いたい。写真は、最古参の「ぎんが」で、唯一のボーイング社製のジェットフォイル(残り2隻は川崎重工社製)。BOEINGのロゴがおっしゃれ〜(*^_^*)

ジェットフォイルは、なぜ、“海を飛ぶ”のか?
http://www.khi.co.jp/ship/knowledge/secret/001.html

6/11 新潟市東区臨港町 新潟港
Canon EOS Kiss X4/EF300mm1:4L
TMI RAW×1→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #乗り物 #船 #NEXT21
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

金星の日面通過を2時間前に控えた太陽です。仮眠をとった大潟水と森公園の朝景です。ここで観測するつもりでしたが、ごらんのように厚い雲が流れてきて、移動を余儀なくされました。じっくり撮影したかったけど、富山行くならすぐ出ないとってことで、S100で軽く撮っただけとなりました。

6/6 上越市大潟区 大潟水と森公園、朝日池
Canon PowerShot S100
HDR JPG×3→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #朝日 #山 #水辺
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

ふらふらっと寄った新潟空港でYS-11に会いました。どうやら今日は分屯基地祭だったらしく、それで来てたようですね。知ってればこれメインでお出かけしたのにリサーチ不足、誠に残念でした(´・ω・`) でも、もう何ヶ月も空港なんか行ってないのに、ね、嗅覚が鋭いでしょう?

さて、X4のローパスフィルタの汚れが気になりだしたので、自分で掃除してみました。無水エタノールをレンズ用のクリーニングペーパーを巻いた棒にしみ込ませて拭くのですが、なかなか緊張しました。含ませるエタノールの分量が難しくて、最後の拭き上げる際に残ってしまうんですよね。でも、5〜6回やってやっとコツが分かってきました。ポイントは、分量調整用にもう一枚ペーパーを用意して、かなり吸わせてから拭くと、跡が残り難いようです。

6/10 新潟市東区 新潟空港
Canon PowerShot S100
TMI JPG×1→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #乗り物 #飛行機 #62-1153
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

最近S100を持ち歩くようになってから、いろんなものを気軽に撮れて嬉しいです。寄れないのはズームを使えばなんとかなります。思うような撮影姿勢が取りにくい傘差し撮影も、S100なら苦にならないでしょう。

6/10 新潟市秋葉区川根 花夢里にいつ
Canon PowerShot S100
HDR JPG×3→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #花 #紫陽花
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

本日見られた彩雲です。太陽が雲に隠されたときに出ていました。淡いですが久しぶりに見ました。


こちらは6/7に撮った太陽柱っぽい感じのもの。マイナス補正しないと分からないくらい淡いものでした。

(1) 6/10 18:22 新潟市東区臨港町
(2) 6/7 18:36 新潟市西区真砂
Canon PowerShot S100
カメラ出しJPG
Tags #夕陽 #大気光学現象 #彩雲 #太陽柱
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

■意外と難しい比較暗合成

太陽表面にはクレーターのような固定された目標がありません。黒点も太陽の自転の影響で数時間のうちに僅かに移動しています。また、太陽面の像は地球の自転の影響で時間とともに回転して見えます。また回転のし方も一定ではなく、波を描く(恐らくSIN波)ような複雑なものです。金星の動き方の図で「への地」を描いたものは、この波の一部分が現れたものじゃないかと思われます。(注:天文は専門じゃないので間違っている可能性が大)

このため異なる時間を置いた太陽を合成するには、何らかの方法で太陽面の傾きを統一する必要が出てきます。ネットで色々と調べてみましたが、地球の自転軸を使って統一できることが分かりましたが、具体的な手順までは見つけられませんでした。そこで、自分なりに意味を考えてみたところ、方法が分かりましたので、紹介します。

まず、撮影データは固定撮影したもので、同じ画角内で時間を置いて撮影した2枚が必要になります。この2枚をPhotoshopで開き、比較明合成します。次に、下図のように補助線(ガイド線)を引きます。図では右と下も引いてますが、片側だけで構いません。


このガイド線の交点を直線で結び(スナップ機能を使う)角度を測り、その傾きの分だけキャンバスの回転を行います。これを他の画角セットでも行うことで、地球の自転軸に傾きが統一され、同時に太陽面の傾きも統一できます。

次に位置合わせを行います。これは一般的なテクニックですが、一応紹介しておきます。位置合わせを行いたい画像をレイヤーで重ねて、「絶対値の差」で合成します。


上図の左側のように、重なった部分が真っ黒になりますので、右側のようにほぼ真っ黒になるまで画像を移動させるだけです。微妙に違うわけなので、完全に真っ黒にはなりません。動いた金星など変化のある部分は残りますし、露出の違いで太ってたり、レンズの端っこと真ん中では数ピクセルのズレ、大気のゆらぎなどで、リング状に残ったりします。

こうした画像処理を行った結果、金星の影が一直線上に並び、思わず感動してしまいました(^^)v この調子で金星の点線を描きたかった訳ですが、雲に邪魔された部分の傾きデータが得られず、5枚合成が限界でした(´・ω・`)

撮影時に、この画像処理の仕方が分かってれば、もっとマシになったことでしょうね。よーし、次は頑張るぞ。100年後だけど…。

6/6 7:29〜13:30 新潟県(上越市→燕市→新潟市)
Canon EOS Kiss X4 on ML/EF300mm1:4L/Kenko ND100000
JPG×5→PhotomatixTpzAdjust
Tags #天体 #太陽 #金星 #日面通過
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

撮影成功した中で、いちばん最大食に近いカットからHDRを作成してみました。

金星ちゃん、見えますか〜? 何度も日食グラス(×1倍)で目を凝らしましたが、見えたような気がする、ぐらいにしか感じられませんでした(´・ω・`) もう100年も見られない光景なんだなぁ。双眼鏡の準備しとけばよかった。

そう言えば、ランデブーに失敗した金星探査機「あかつき」は、今どこを飛んでいるんだろう? たしか、残った手段を使って周回軌道投入を目指しているんだっけ。日本の惑星探査は失敗続きなので、ぜひ成功して欲しい。

次は? なんて調べてみると、気の遠くなる数字しかない。我々はミジンコみたなもんだな。

<日本で今後見られる日面通過>
2032年11月13日 水星の日面通過(食の途中で日没)
2117年12月10日 金星の日面通過

<その他、珍しい日面通過>
6757年7月5日 水星の日面通過中に日食
15232年4月5日 金星の日面通過中に日食
69163年7月26日 水星と金星の同時日面通過
224508年3月27日 水星と金星の同時日面通過

Wikipediaより

6/6 10:54頃 燕市吉田 農道にて
Canon EOS Kiss X4 on ML/EF300mm1:4L/Kenko ND100000
HDR JPG×9→PhotomatixTpzAdjustPhotoshop
Tags #天体 #太陽 #金星 #日面通過
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です

上越市大潟区では1時間半ほど撮影できましたが、雲が多くなり移動することにしました。雲の様子を見ると、富山方面から流れてきているようでしたし、最新の水蒸気画像では富山方面も条件はさほど変わらない状況から、北上することにしました。

柿崎〜三条まで雲の厚さは変化なしで、吉田に入ってようやく雲の切れ間が出てきます。R8から農道に入って撮影しますが、すぐに雲が流れてきて隠してしまいます。そんなことを繰り返しながら、巻の農道で比較的安定した晴れ間を見つけます。しかし、このまま第3次接触も行けるんじゃないかと思ったのも束の間、またしても雲が....。

残り時間1時間で最終判断です。雲の状況をぐるっと見回して、山側(東)の空が比較的薄そうだったので、加茂方面に車を走らせます。ところが、なかなか雲が切れない、それどころがどんどん増えていく、もう感でしかないですがUターンして海に抜けることにします。まぁ、山を越えれば、もしかしたら奇蹟があるかもしれない、そんな願いを込めて。

ロスをしている分時間がないので焦りました。嬉しいことに、間瀬へ抜ける登り道で日差しが戻ってきます。頂上を過ぎ下りに入ると、もうどこで観測しても問題無いくらいに。空の開けた退避帯を見つけたのが13:20分、なんとか間に合いました。

という訳で、ハラハラドキドキしましたが、非常に満足な、そしてこんなに充実した半日は久しぶりでした(^^♪

6/6 新潟市西蒲区間瀬
Canon EOS Kiss X4 on ML/EF300mm1:4L/Kenko ND100000
JPG×8+1→Photoshop
Tags #天体 #太陽 #金星 #日面通過
※この記事は「Yahoo!ブログ - HDRp」からの転載です