スーパーゼビウス - SUPER XEVIOUS
アーケード版ゼビウスから、難易度を大幅に引き上げたマイナーアップ版であり、後に発売された“~ガンプの謎”(ファミコン版)とはまったく別の内容になります。 その難易度は1,000万点プレイヤーを以てしても、1周クリアもままならず、最終エリアへの侵入さえも阻まれるほど高く設定されています。
しかし、調整不足なのか粗削りな印象で、得点がリセットされる陰険なフィーチャーもあり、あまり語られることは少ないと思います。 また、名前で検索しても“~ガンプの謎”のほうが多く、ネット上にまとまった情報が無かったので、わかる範囲でまとめてみました。 他にも違うところがあれば、コメント欄にて教えてください。
オリジナル版との違い
- 空中物の出現テーブルが変更されている
- 空中物出現テーブルが1ずつ(NORMALの場合)しか進まないため、ノーマルゼビウスであった偶数・奇数パターンはない
- 多くのソルは出現位置が変更されている
- ソルの得点が出現、破壊ともに2000点から1000点に変更されている
- スペシャルフラッグはエリア1を除いて出現位置が70%より後ろに変更されている(永久パターン封じ)
- エリア7については変更前のままでも永久パターンにはなっていない
- 破壊すると得点が0点にリセットされるキャラクターが追加されている
- エリア8に戦車が出現し、取得で1万点(ブラスターで破壊可能)
- エリア10にファントムが出現する(ザッパーで破壊可能) ※正式名称は不明
- エリア14にヘリコプターが出現する(ブラスターで破壊可能)
- 得点が0点にリセットされた場合、取得済みの得点によるエクステンドは再取得できない(恐らくリセット前の得点まで)
- エリア15にファルコンが出現する(画面を横切るのみで当たり判定はない) ※正式名称不明
- エリア15の川に橋が架かっている(破壊はできない)
- エリア16にギャラクシアンのボスが出現する(空中物で150点だが破壊するのが異常に難しい)
- ガルザカートのブラグスパリオ(誘導弾)の得点が500点から2000点に変更されている
- エリア10でジェミニ誘導を行うことでカウンターストップ可能とのこと
- 残機を十分増やして終盤3エリアをゴリ押しするのも攻略のひとつ
- 2周目以降は発弾頻度が引き上げられ攻略不能に近くなる
- ドモグラム、カピ、テラジは、エリア12後半以降で2周目相当になる
- エリア16を100%でクリアした場合、ログラム、デロータ、ガルデロータ、ボザログラムの発弾頻度が上昇する
- エリア16を100%でクリアした場合、攻撃停止ラインが上がり攻略が易しくなる(設定ミスと思われる)
- 1万点グロブダーが数多く出現する
- エリア6のボザログラム付近に出現する4台のうち先頭の1台
- エリア7の飛行場脇の2台(オリジナル版では右側1台のみ)
- エリア12の最後に縦に並んだ4台のうち先頭と最後尾の2台
- エリア16の序盤に出現する4台のうち左上の1台(オリジナル版と同じ)
- その他
- ゲームスタート直後の10点メッセージが "Special thanks for you by game designer EVEZOO" に変更されている
- タイトルロゴの左上に "SUPER" の表示がある
- ネームエントリーの初期内容が異なる
- "Best Five GOULZEHG" の "GOULZEHG" はゼビ語で「戦闘機」のこと
- エントリーされている名前は、小説ゼビウスの登場人物の名前
androidEVE アンドロイド・イブ 女性型アンドロイド Misato M. ミサト・マクレム ガンプ製作者コルベン・グルーク博士の助手 Sayaka M. 村本さやか 地質学者 Mio Veetha ミオ・ヴィータ 非適合者 Filier T. フェリエ・トアルド 気象研究家
- タイトル画面の西暦がローマ数字で表記されている
- MCMLXXXII = 1000+(-100+1000)+50+10+10+10+1+1 = 1982 ※ゼビウスのリリース年
- MCMLXXXIV = 1000+(-100+1000)+50+10+10+10+(-1+5) = 1984 ※スーパーゼビウスのリリース年
仕様による現象
オリジナルゼビウスで起こる現象以外を掲載しています。
- ガルザカート出現時に2~6機目の空中物が残っていた場合、ガルザカートが出現できないなどの現象が起きる
- エリア14ではガルザカートの中からテラジが出てくる、というレアなシーンが起こることがある()
- エリア14ではガルザカートの中からテラジが出てくる、というレアなシーンが起こることがある(
制作の経緯
YouTube [z1FgsZa-DRQ]
稼動開始から1か月もたたないうちに1,000万点以上のハイスコアを出すプレーヤーが次々と出現したため、「1コインで長時間粘られて設置店に利益が出にくくなることを解消する」などの理由で開発されたと言われているが、遠藤雅伸は一回当たりのプレイ料金の低い日本国外(主にスペイン・イタリア)向けに難易度を劇的に上昇させて販売したバージョンがあり、それを伝聞した日本のヘビーユーザーによる日本国内での発売要望によって製作したと語っている。
[Wikipedia]
この元になった海外バージョンには、戦車、ファントム、ギャルボス等、追加されたキャラクターこそ出現しませんが、空中物の出現テーブルはスーパーゼビウスそのものであり非常に難易度が高く設定されています。 ファミコン版の6面にバキュラがなぜ出るのか疑問だったが、こちらのバージョンで設定されている要素だと思われます。
こちらのYouTube動画のバージョンがその海外バージョンだと思われます(短いですがトーロイドなどランクの上がり方がスーパーゼビウスに似ている)。 この基板が欲しいのですが、ebayなどに出品されているPCBの写真だけでは判別が難しいです。 もし、見分け方など情報をお持ちの方、基板実物を譲っていただける方は、コメント欄やツイッターなどでご連絡ください。 手に入れば、出現パターンなどの解析してみたいと思います。
おかげ様で基板を手に入れることができました。 詳しい内容は下記のページにまとめます。
ソルの本数
NAMCO HISTORY VOL.1
オリジナル版から多くの位置は変更されていますが、オリジナル版と同じ45本が出現します。
なお、エリア6の幻のソルについては、オリジナル版と同様の理由で出現しません(位置も同じ)。 NAMCO HISTORY VOL.1 収録版(エミュレータ実装)を改造して、データ上に存在することと同じ手法で出現することを確認できました。
問題点
- 難易度が高く、ブラグザカートやバックゾシーが通常の攻撃テーブルに組み込まれており、プレイヤーが対処不能な状況に陥りやすい
- 特定の場所でミスすると、ブラグザカートが繰り返し出現しミスを重ねてしまい、なかなか抜け出せないことがある
- 破壊すると得点を0点にリセットさせられる、陰険なキャラクターが追加されている
- 全体的に調整が甘く、特定の場所でミスすると、それ以降の難易度が上がったり、逆に簡単になるなど難易度調整がうまく機能していない
- デフォルト(NORMAL)以外の難易度設定では、極端に簡単もしくは高難度になってしまう(調整されていないと思われる)
トリビア
- エリア10のファントムは離陸の際、エンジンが赤く光る芸の細かい演出がなされている
- エリア12最後の1万点グロブダー2台は、ダッシュしながら出現する(オリジナル版の動かない1500点グロブダーと同じ理由)
未確認の情報
- エリア10のファントムが8本ソルを破壊していると、ファントムも勝手に破壊され得点が0点にリセットされる(現在のところ確認できません)
収録情報
- PlayStation版 ゼビウス3D/G+ 収録
- Nintendo DS版 ナムコミュージアムDS 収録
- Windows95版 NAMCO HISTORY VOL.1 収録
- ARCADE1UP PAC-MAN COLLECTION HDMI 収録
イメージ
資料
購入
関連リンク
- Internet Arcade: Super Xevious
実際にブラウザ上でプレイ可能ですが、研究目的の利用に限るとされています







はじめまして
スーパーゼビウスの貴重な情報ありがとうございます。
お礼に私からも情報を1つ
エリア10のファントムさんですけどここにバグさんがいまして8本ソルをブラストしてどんどん出していきますと
どうしてか分からないですけど離陸しようとしているファントムさんが爆撃されてスコアが0点にリセットされる事があります。
空中物扱いのファントムさんをザッピングすると0点にリセットされるプラスこのプラストバグさんも注意が必要です。
教えていただいた現象は知りませんでした、コメントありがとうございます。
恐らくエリア6のソルが出てこないバグと同種の現象だと思います。
ゼビウスのプログラムでは、同一画面上(表示範囲より少し広い)に地上物は14個までという縛りがあります。
これをエリア10で数えてみますと、ソル×8、バーラ×2、ログラム×1、ゾルバク×1、ガルバーラ×2(ガル系は2個と数えるため)、この14個が同時に出現しています。
このため、スーパーゼビウスで追加されたファルコンがキャラクターオーバーとなり、消えたり、爆発痕になったりするバグが起きるのだと思います。
詳しくは、解析したときに書いた記事を見てください。
https://landhere.jp/blog/a1656.html